第9話は、最高の最終回になっていました。望月幸平を信じ続けた真里亜(木村佳乃)、殺されそうになった真里亜を助けて刺された幸平(伊藤英明)、契約関係にも関わらず2億円を持ち逃げせずに有紀に寄り添った鯨井和樹(高橋一生)、和樹を愛し2億円を譲ろうとした有希(キムラ緑子)、恨んでいた真里亜を思いやるようになった杏奈(相武沙紀)…。
いったいどんな結末を迎えたのでしょう?
最終回感想
実はすべての登場人物が、とても素直に、そして良い人になったと言う結果でした。それにより望月夫婦は家と2億円を失ったものの、夫婦でもう一度やり直すことができたのです。
鯨井夫婦は真里亜の機転によって2億円を持ったまま逃走に成功し、警察からは逃げながらも仲良く生活しているようだし、杏奈も店の権利を譲り受けて生き生きと仕事をしてい…。
幸平が助けに向かう途中で、警察に電話して知らせていたら大惨事は防げたのに、やっぱりバカだなぁとは思ったものの、最終的には
それぞれにとってハッピーエンドに収まった奇跡の結末
でした。さらに面白いのが、これだけでは終わらないところでした。
すべて真里亜の計算か?
その面白いこととは
真里亜が海外留学時代に両親が加入させた誘拐保険16億円の幸平の手に渡る
という結末です。
- 真里亜はこのことまで計算していたのか?
- だから幸平と離婚せずに色々な計画を立てていたのか?
- 今度は幸平を殺そうとするのか?
…など謎は深まるばかりです。幸平が言った
「こんなに面白い妻は他にはいない。こうなったら、とことん付き合ってやる」
という言葉は、ただのバカで最低な不倫男だった幸平を真里亜が成長させ、逞しい男に育て上げたことを、まさに象徴する言葉だったように感じます。
真里亜が本当に幸平を純粋に愛していたなら、もちろんそれもよし。16億円の保険金が目的だったとしても、そこまで天才的に頭が良くて面白い妻なのであれば、またそれもよし。もしそうであれば、続編で今度は幸平を殺して保険金を自分のものにする姿が見てみたいと思ってしまう程、真里亜さんと大ファンになってしまいました。
夫婦の形は本当に様々だと思いますが、たとえ良い時ばかりではなくても、我慢し合ったり、憎み合うことがあったとしても、なんとなく一緒に居続けることができる。ここぞという時に思い合うことができるのが、夫婦というものなのかなと思いました。