異常犯罪をする犯罪者に会いたい・・・。その想いが異常に強い主人公の刑事である藤堂比奈子(波瑠)と、犯人逮捕と正義感に燃える刑事の東海林泰久(横山裕)の2人には、隠された過去がありそうです。事件の犯人や結末はもちろんのこと、そのあたりも大変気になるドラマです。
ストーリー自体も展開が早く、リアルなシーンも満載なので、今後がとても期待できます。
第1話感想
藤堂比奈子(波瑠)は警視庁捜査一課の新人。彼女は母親の形見である七味をいつも常備して何にでもかけて食べるところや、記憶力が異常によく独特のイラストメモを書いて情報を暗記するところなど、少し(かなり?)変わったところのある女刑事です。そして何よりも、
異常犯罪に異常な興味関心がある
ところが彼女のポイントでありドラマの核心だと思います。
藤堂は異常者?
ある日、捜査一課に宮原という男が遺体で発見されたと連絡が入ります。男は強制わいせつ罪など過去3度の検挙歴がありました。その情報は、過去10年の未解決事件と性犯罪の容疑者リストを暗記している藤堂から即座に出てきたもので、職場の上司同僚はびっくりです。
こんな暗記力があればなぁと羨ましく思いました。イラストで暗記すると頭に入りやすいと、捜査メモもすべてイラストで残す藤堂ですが、実際に暗記力の高い人は、大量の情報を映像化して覚えるというデータがあるそうで、その点も大変興味深いと思いました。でも、過去の未解決事件を暗記してるって少し(かなり?)変ですよね?
宮原の遺体は、3年前に起きた女子高生殺害事件の被害者とそっくりで、宮原はその事件の容疑者でした。その男は、過去の犯罪を恨む人物が、被害者と同じように殺されたのかと思いきや、傷を調べると、明らかに自分自身で傷つけたものであると発覚し、謎は深まるばかりです。そんな中、藤堂の同期で最も仲のよかった親友の巡査も、何者かに頭を強打されて殺されます。
ONって犯罪スイッチのこと?
藤堂は、親友の死にも動揺することなく平然と捜査を進め、その様子に、同僚の東海林泰久(横山裕)は違和感を抱いている様子です。心療内科医の中島保(林遣都)と会話した藤堂は、育児放棄された子供の話を聞き、母親を殺害した少年の映像を見て、その犯人の大友が巡査を殺したことに気付きます。
ある要因が発端となって、自分の中に眠る犯罪スイッチがONになることを確信した藤堂は、自ら犯人に会いそのスイッチを押します。東海林が現場に駆け付けたことで、犯人は逮捕されましたが、非常に無茶で、少し異常な藤堂の異常犯罪者への執着は、とても気になるところです。
ストーリーはもちろんですが、登場人物の過去やキャラクター、それ以外にも、暗示にかかっていると痛みを感じなかったり、逆に熱くないのに火傷するようなことがあるなどの医学的知識など、とても興味の湧く情報も散りばめられているので、大変面白い作品だと感じました。