5月24日放送のドラマ「重版出来!」では、漫画家のアシスタント・中田伯が、そうとう過酷な過去を背負っていたことが発覚します。親からのひどい虐待・その後も親の不在が続き、あたたかいみんなでご飯最中!に、席を立ってしまいました。
そういえば、中田伯が描く漫画って、かなり暗い雰囲気な感じ。さらに、荒い描き方でしたね!漫画って、自分の気持ちが反映されてしまうものなのかも?でも、人を感動させる迫力や面白さもあるのですよね。これって……?彼の気持ちが漫画に反映しているとしたら、これは彼の何がそうさせている?
そのあたりを考えながら、7話の感想を書いていきます。
僕は親に犬のように首輪を?悲しい過去が漫画に反映か?
「それほどひどくはないですよ。1日1食は食べさせてくれましたから」
中田伯が、そう言いますが、かなり過酷としか言えないですよね。親が自分の首に、犬の首輪をはめたりしていた、という仰天する発言もしています。中田くん、辛すぎ……。漫画家になろうと思ったきっかけもこれらに関係しているのでしょうか?
彼の画力もかなり雑です。それが面白さにつながってはいますが。かなり大ざっぱで、地獄の努力をして直そうとしても、まったく直らないほどの頑固な下手うま加減!個人的にも、この描き方だから面白いとは思いますが、これも暗い過去のせいで彼の中で何かが起きているのだと想像できます。
大ざっぱな絵を見ていると
丁寧には愛されなかったことへの表れなのかな?
と感じますね。中田くんの「裏表ない」はっきりした物言いも、
「僕もつかないから、みんなも嘘をつかないで!」
と叫んでいるのかな?ともとれますね。
今回、中田くんは、
「言葉は言った通りになってしまうから嘘なら言わないで!」
という発言もしましたからね。こういった過去のせいで、偽りの愛情、偽りの言葉が嫌いだから、画力も向上せず、永遠とそのままの自分で勝負するしかない「変われない」漫画だけを描いているのかな?と私は思うのですよね。
中田伯は、成長するのが怖いと思ってるとしか……?
人の心を打つ理由も、過去にありそう???
過去から来ている暗さや悲しみがどう見ても全面的に出ている中田伯の漫画。そういうのって
「いい経験になった」
ととらえることもできて、決してマイナス面だけではないですけど……。でも、中田くんの悲壮感ただよう漫画を、「面白すぎ」とみんなが絶賛してしまうのって、なんでなんだろう?とちょっと不思議になります。
ホラーではなく心理的に不気味な感じの絵やストーリーなのに、かなりひきこまれる「何か」が彼の漫画にはあります。言いかえれば、他の人が持っていない彼の魅力が感動を呼び起こしているのですよね。
そういえば、中田くんがある先輩に向かって、ある気になることを言っていますね。色々あって大変という表情を先輩に見せられると
「漫画がありましたから」
とちょっと強い表情で言うのですよね。さらに彼って、他のプロの漫画を見て、驚いた様子も見せたことがありますね。
「僕の絵と違う、上手い……」
と。画力が下手な理由って、他の漫画の刺激が少ないからなのかな?と思ってしまいました。彼、家庭環境のせいかは分かりませんが、「同じ漫画ばかり読んでいた」のでは?おそらくそう上手い漫画ではない気がします。でも、無感動に見える彼に漫画家の夢を持たせるほど、彼の心を突き動かした漫画って……?おそらく、そうとう面白さとしてはレベルの高い漫画を読んでいたのかと思いますね。
いわゆる自分と同じような極上の「ヘタウマ」作品を読んでいた可能性も?絵柄が不気味なのは、心理的影響があるとしても、画力の下手さはそういう理由も考えられる???
漫画が僕を救ってくれた!僕も漫画家になる!そういう人は多いけど、実際になってしまえる人ってもちろん少ない!アシスンタトまでになれた中田伯は、そうとうの強者ですね。重版出来!の中でも気になる人物になりそうです。