ラヴソングの最終回がけっこう酷評されていますが、個人的には違う面に対して批判をしてみたいです。実は、さくらの気持ちが広平に届いていなかったのでは?ということを考えてしまったのですよね。そうではないと信じたいですが、その辺りについて最終回を評価します!
だとしたらさくらが、カワイソウ?でもこの2人って……?
声がなくなる前に言っておきたいこと?に隠された想い
今回、さくらは手術をする前に、広平に自分の声でいろんな言葉を伝えています。
ちょっと切ないシーンなのに、この発想がコミカルなせいか平和なシーンかも?まず、楽しかった!と伝えます。これに対して広平は、
そのセリフは前にも聞いたことあるぞ
とちょっと笑っていますね。意外と言わなかった、カッコイイという言葉も彼に投げています。これに対して、
いいね!それもっと言って!
と広平ははしゃいでいます。さらに、その後は、ちょっとどもってしまうので、歌に流して言いたいことを言うように!「おはよう」「おやすみ」「ただいま」「いってきます」。それに加えて、「さよなら」。このセリフだけは、広平に大げさだよ!と言われてしまいます。最後のお別れみたい!という意味ですね。
でも、これらのセリフって、普通の夫婦の会話みたいですよね。朝の支度をしてから、起きて、おはよう。どこかに外出して、ただいま。でもちょっとコンビニに、いってきます。「さよなら」は、あまりないですけど。
さくらが広平としたかったことって、幸せな結婚生活だったのかな?
と思ってしまいます。普段、考えていないと、言いたいこととして伝えないですよね、こんな言葉。たいしたことないように見えて、かなり深い言葉な気が?でも、そのうち叶うことでもなく、これ、
ただの「言っておきたいこと」
なんですよね。声がなくなったらもう言えないからってことなのでしょうか?それとも?
個人的には、声がなくなろうと、そうでなかろうと、もう言うことはないんだろうなっていう諦めみたいなのを感じるのですよね。これを言うことで、諦める!っていう感じで、それらを伝えたのかな、と。というより、諦めたくなかったよバカヤロー、でももう区切りをつけるよ!的な。諦めることにしたけれど、これを言うことで、
本当はそうしたくなかったんだよ!
っていう想いを切実に訴えていたでしょうね。しかも、諦めるよりも、そっちの、「本当は違う結末にしたかったけど」っていう気持ち(要望)をさりげなく伝えるほうが、強かったんじゃないかなと。
さよなら、という言葉だけは、一人でがんばるため家を出ていくという意味で広平はとらえましたが、そうではないと思いますね。広平に対しての本気の言葉としか思えないです。
つまり……さくらは、ふられたことがわかった?
事実的に、さくらはフラれちゃったんでしょうね。
恋愛ってどちらも動かないといけないけど、さくらは伝えましたよね。歌やいろんな行動で。今回のさよならおかえりもそうですが。でも、広平はさくらが好きでしょう。でも、1度もさくらに駆け寄っていったことがない。それって、両想いだとしても、さくらのほうがフラれたってことですよね!
切ないけど、それが恋の結末だったんだなぁと思いますね。悲惨なフラれかたではないですが、さくらの歌も気持ちも、広平の心を「そこまでは」動かせなかったっていう。それが2人(特に、さくらにとっての?)の厳しい現実だったのかも?相手を本気で好きであっても、気持ちを受け取らない人もいるのかなと。
たぶん、カウンセラーと患者としての立場や、年齢や、いろんな葛藤が広平をそうさせたのでしょうね。このドラマを見てきたファンは、広平のバカ!と言いたくなりませんか?親友の夏美が気になる発言をしています。
「さくらは失恋さえ、させてもらなかった。なんで、ちゃんと捨てなかったの?」
中途半端に振るというのが、1番、酷い振り方なのかも?広平、罪深いですね。でも、彼をフォローするとすれば、
「傷つくことがわかっていて、歌を一緒にやっていた」
というセリフ。これは、やっぱカッコイイなと思うのですよね……。さらに、「歌をやったのは、佐野さん(さくら)がいたから」と、さくらだったからこそ、と、彼女が特別な存在ではあったことも認めてもいます。
最後、ちょっと気になる終わり方ですよね
さくらが最後、幼なじみの空一と、一緒に歌を歌ったりしています。これを見て、手術後も歌を歌えていてよかったと広平が言って終わるのですが。
これ、どことなく広平が俺以外のやつと歌っている、と見ているような気もするのですよね。隣にいるのは俺だったのに、今は違うなっていう感じで。
もしかしたら、広平も、さくらに最終的には時差でフラれてしまったのだとも考えられます。これが恋ってやつなのでしょうね。
世間でのラヴソング最終回が酷評とのこと。でも全話見てきて、けっこうファンだった自分は、
広平のバカ!純粋なさくらをふるな!
でも、この切なさは忘れらないドラマになりそう!と言っておきたいです。