はじめを産んだ実の母親の母親が、幸せいっぱいの梅田夫婦とはじめの前に突然現れて、子供を返せと言ってきます。そんな話が通るわけがないだろうと思いながらも、不安な美奈(尾野真知子)と信次(江口洋介)ですが、果たして法律が下した結論は…。
第7話感想
はじめを産んだ母親は現在入院中ということで、いくら祖母が引き取りたいと言ったところで、そんな都合のいい理屈が通るわけがない…と信じていた美奈と信次。そうはいうものの、内心は不安でいっぱいです。しかも、はじめはもうすっかり美奈と信次を信頼しており、本当の母親のことなんて、すっかり頭にない様子です。
「僕はずっとここに居たい」
と素直に訴えるはじめに
「絶対に迎えに行くからね」
と言い聞かせて施設に返した梅田夫婦。児童相談所で最終判断を下すということですが、居ても経ってもいられない二人は児童相談所の相談員を尾行して、母親の入院している病院を突き止めます。
しかし、祖母に止められて、結局母親と直接話をすることはできませんでした。どうやら、精神科にずっと入院しているという実の母親は、児童相談所の職員が面談した際にも、一言も言葉を発しなかったようです。祖母は、自分がいるからと自信満々な様子ですが、実際に子供を育てるのはあくまで母親なのに、血が繋がっているというだけで、そんな不安定な母親に返すべきという判断になってしまうのは私も納得がいきませんでした。
せめて、子供が産みの親と暮らしたいと願っているなら、昔虐待をしていたどうしようもない母親でも、反省しているのであれば子供の意見を尊重してあげたいというのはわかる気がしますが、子供も梅田夫婦と暮らすことを望んでいるのに、その家族を引き裂く権利は、司法にもないのではないかと思ってしまいます。
梅田夫婦とはじめとのお別れのシーンは、本当に感動的でした。血の繋がりもなく、お腹を痛めて産んだわけでもなく、まだ2ヶ月しか一緒に暮らしていない家族なのに、しっかりとした絆が芽生えていて、すごいなと思いました。
次回は、梅田夫婦がはじめを取り返しに行くようです。そんなことは許されないのかもしれないですが、個人的には応援したいと思います。はじめの母親が、やっぱり子供を育てられる状況ではなくて、正式に梅田夫婦が引き取れるようになるという平和的なハッピーエンドが待っていたらいいなと思います。