第5話では、
ついに達郎殺害に成功し死体遺棄まで完了
する。李さんも、無事にお金を受け取って中国へ飛び立っていった。
第5話感想
色々なトラブルは発生したものの、事前準備やリハーサルのおかげで、なんとか無事に死体を穴に埋めることに成功した。
だが、それを疑う人の存在や、予想以外の展開が次々起こり、計画の綻びが早くも出始めているので、まだまだ気を抜けない。
カナコの強さ
私が今回感じたのは、カナコの隠された強さだった。
ナオミは、いつも頭脳明晰で落ち着いている印象だったが、今回の殺人ではかなり動揺していた。
穴を埋める前に達郎の死体を見てしまった時は、怖さで動けなくなり、涙を流しながら作業をしていた。
それに対してカナコは終始冷静だった。ちゃんとリハーサル通りに行動し、死体の顔を見ても全く怯むことなく
「私、自分で驚くほど後悔してない。普通の人生をやり直したい。」
と堂々と言ってのけた。
殺害後も、食欲もなく睡眠もとれていない様子のナオミに対して、カナコは殺害でカロリー消費したからとカツサンドを作って食べ、カフェに行く余裕もある。
銀行の方に対しての演技も完璧で、気持ちは第二の人生へ向けて明るく輝き始めているようだ。
強さをも封じるDV
ナオミも
「私、カナコのこと誤解してた。カナコは私より強いね。」
と言っていたように、これだけの強さがあるなら、
ナオミを巻き込んで夫を殺してしまう前に、その強さで達郎に立ち向かっていくことができたのではないか?
と考えてしまう。
だが、DVはそんな強さをも封じ込めてしまうような、底知れぬ恐ろしさがあるのかもしれない。
カギは陽子か?
殺害時、達郎の携帯に姉の陽子から
「今まで達郎がやってきた結果だね、くれぐれも殺されないように。」
という留守電があり、ナオミとカナコは殺害計画に気付かれているのではと不安になっている。
実際、陽子は今後計画の真相にたどり着きそうだが、陽子は達郎のDVを知らないはずだし、達郎が殺人に気付いていたとは思えない。
「達郎がやってきた結果」
とは昇進などの話で、「殺されるかも」とは仕事で忙殺されるかもということではないかと思う。
今後、どうやって計画が崩れていくのか、またそれをどうやって乗り越えていくのかを注意深く見守りたい。
(第6話感想はこちら)