今回のNTTドコモのiPhone、iPadのCMは、家族にまつわるあたたかいエピソードです。
電車に乗って上京する少女が主人公でしょうか?
家族と列車で別れたあと、彼女のもとに2通のメールが来ます。2通ともあたたかい内容なので、家族っていいなと思いました。
しかし、このCMですが、父親と娘の共演シーンだけがほとんどないことに気づきました。
「感情のすべて/家族」篇
少女が上京するため、家族が集まってお見送りをするシーンからCMの物語は始まっています。まだCMが始まってすぐなのに、涙が出そうなシーンですよね。
しかし、父親はこれっきり、娘である少女とすぐそばで関わるシーンが1度も出てこないのです。
その後父親が出てくるのは、家の中でメールを送っているシーンだけです。
父親と娘の交流が、特に大切に描かれているようなCMですが、二人の関わりあいのシーンは、やはり最後まで出てきません。
母と妹も共演シーンがない?
実は、さきほどの列車でお見送りをするシーンもよく見ると
少女が誰かと同時に映っているシーン
がありません。少女だけが列車に乗って映っているシーンと、家族だけが映っているシーン。このように、それぞれカットごとに撮影がされているのです。役者たちは別々なところで撮影していたんだろーな?と想像することができます。
共演者がほとんど会わないで、うまく工夫しながら撮影してつなげたCM!という感じでしょう。今はそういうのも多いですよね。
CMに隠されたメッセージ
家族が共演するシーンがないCMなのですが、家族写真は出てきています。
母親と妹と上京する少女の3人が一緒に映っている写真です。
CM撮影上は3人で共演して写真(動画)を撮った・・・のですね!
60秒バージョンでは、お父さんと娘さんが一緒の写真も登場しますが、あえて
一緒のシーンは写真だけにした
のだろうと思います。その意図としては、このCMが伝えたいメッセージでもある
ドコモとiPhone・iPadがあれば、いつでも繋がれる
と言うことなんでしょうね。それによって、
そばにいる以上に家族の繋がりを感じることが出来る
と言うメッセージを伝えたかったのではないのかな?と思いました。
最近、家族の関係が希薄になっているような気がします。そんな中で心をあたたかくしてくれたCMでした。