サントリーコーヒー「ボス」のCMは毎回面白いから好きですね。
宇宙人ジョーンズがいろいろな職業を転々としながら地球を調査するシリーズですが、もうかなり続いています。
北海道新幹線篇
2016年2月2日から新しいCMの放映がスタートしました。
それは今年3月に開業予定の北海道新幹線を舞台にした
- 北海道新幹線篇
です。
津軽海峡を結ぶ歴史
このCMを見て最初に思ったのは
「このCMは津軽海峡を結ぶ歴史と、青函トンネルで新幹線を通すと言う悲願のドラマだ!」
と言うことです。
青函トンネルが実現する最も大きな出来事と言えば、1954年(昭和29年)9月26日に起きた
洞爺丸事故
です。津軽海峡を渡る手段として当時の国鉄が運航していた青函連絡船「洞爺丸」が、台風15号の影響で転覆し死者、行方不明者が1000人を超えると言う痛ましい事故となってしまいました。
これをキッカケに青函トンネルが着工されることになるのですが、ジョーンズがトンネルを掘っていますよね?
青函連絡船廃止
そして、悲願だった青函トンネルが開通することに合わせて青函連絡船はその役目を終えることになります。
1988年(昭和63年)3月13日に多くの人々に見送られて、最後の連絡船である八甲田丸が青森から出港したのです。
石川さゆりと北島三郎
CMには石川さゆりさんと北島三郎さんも登場します。
青森側で作業していたジョーンズが、カレーライスを食べに来た喫茶店でのシーンです。
石川さゆりさんは喫茶店のママでしょうか?
「わたしは・・・連絡船のほうが好きだったわ」
と言ってから持ち歌の「津軽海峡冬景色」を口ずさむシーンは味があります。
北島三郎さんは北海道の出身ですが、CMでは
青函トンネルを掘った人
として登場。
「は~るばる来たぜ函館~」
とこちらも持ち歌を口ずさむと
「命懸けでトンネル掘った甲斐があったな」
としみじみと語るのです。
そこへ新幹線がやってくると敬礼!!
これを見たジョーンズ含む作業員たちも敬礼!!
なんだか心にジーンと響く物語に感じました・・・。
北海道新幹線開業に合わせての、単なるコーヒーのCMとは思えない意義深いものになったんじゃないでしょうか?