今回は、女性残虐殺人事件の終結と心療内科の中島(林遣都)の闇が垣間見えました。
もしかすると藤堂比奈子(波瑠)以上に深刻な闇を、中島は抱えているのかもしれません。
第4話感想
体の一部を切り取られた4人の若い女性の遺体が発見され、新たに事件現場の近くに住む女性が連れ去られます。女性がストーカーの男に付きまとわれていたと証言していたクリーニング店の美女の佐藤都夜(佐々木希)が犯人で、藤堂も拉致されていました。都夜の目的は
彼女たちの美しい皮膚を手に入れて理想のマネキンを作ること
で、藤堂の白い肌の顔もお気に召したようです。都夜は、モデル時代にストーカーの気の狂った男に硫酸をかけられ、背中がただれていました。モデル生命も絶たれ、皮膚に強いコンプレックスを持ったこととなり、この不幸な過去が彼女を異常犯罪者にしてしまったきっかけだったようです。
これを見ていると、少し同情してしまうところがあります。ひとつの犯罪が犯罪を生むというのは本当で、恐ろしい殺人の連鎖を断ち切ることは、ものすごく難しいのだと思います。
犯人の正体に気づいた東海林(横山裕)と中島も、藤堂の行方を必死に捜索しますが、藤堂は、隠し持っていたナイフで縛られていた縄をほどき、都夜の顔を傷つけます。胸をはさみで刺されても全くひるむことなく、むしろ、都夜を挑発し、殺すつもりで向かっていきます。ほどなく東海林たちが現れ、事件は解決しますが、藤堂は中島に
「もし助けが来なかったら、私は人を殺していたかもしれない。私の父は、私はいつか人を殺すと言った。怪物だとも言った。」
と心の闇と不安を打ち明けます。それに対して中島は
「確実に言えるのは、今あなたは誰も殺していないということだ。本当の怪物など、この世にはいないと僕は思っている。あなたに人として興味・好意がある」
と誠意ある言葉で伝えます。とてもいい感じの二人ですが、藤堂が飴をこぼしたのを見て、中島の脳裏に恐ろしい殺人現場の映像が浮かび、吐き気が…。そして、その映像と同じ殺人が起こります。中島にどんな過去があるのか、次回は明らかになるのでしょうか?
犯罪者が自分の犯罪と同じ方法で死ぬ現象を「神の裁き」と表現した中島の上司である医師の言葉。私の感想としては、そんな裁きがあれば、異常犯罪者はいなくなるし、犯罪の連鎖も断ち切れて、平和な世の中になるのではないかと今のところ肯定派ですが、みなさんはどうなのでしょうか。