「家族ノカタチ」第9話では、前回陽三が大介たちに「自分が夏まで生きられない病気」であることを打ち明けたため、登場人物がそれぞれ自分の思う形で陽三にアプローチする。
(過去の感想はこちら:第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話・第7話・第8話)
第9話感想
陽三の決意
妻のめぐみは、何か治療法がないかを必死に探してきては陽三に治療を受けるように勧めるが、陽三はもう手は尽くしたし寿命だからと言って聞こうとしない。
浩太は、いつも通り陽三と仲良く生活するが、死んでほしくないと陽三の前で涙を見せる。
そんな中、大介は陽三とどう接していいかわからなくなってしまい、周りに心配もかけたくないからと一人で強がってしまい、苦しむ。
葉菜子と大介
そんな大介の様子を、ものすごく心配し、珍しく仕事でもミスをしてしまう葉菜子。
葉菜子が大介に惹かれているのは明らかで、大介を好きだった田中さんや葉菜子とヨリを戻したがっていた元旦那までもその気持ちに気付き始め、二人を応援しようと決める。
そんなサポートもあって、大介は葉菜子に本当のつらい気持ちを打ち明け、支え合うことで、少しずつ救われていく。
身内の死の受け止め
もし陽三のように、命が長くないことや治療をする気がないことを、自分の両親から告白されたらどうするだろうかと考えたが、私もさっぱり想像がつかなかった。
ただ一つわかることは
- できるだけ普通に
- 今まで通り
に接しようとしても、自分が辛すぎて、顔を見たら泣き出してしまいそうで、頻繁に会いに行くことはできないのではないかということだった。
けれど、それではきっと、両親がなくなった後に
「もっと会っておけばよかった。あぁしてあげればよかった」
と後悔してしまうだろう。
素直になること
その時は、向き合うのがつらくても、素直に言いたいことを言って、やってあげたいことをしてあげることが一番大事で、何より死んでいく人にとっては、それが一番嬉しいことなのではないかと思う。
家族や周りの人と密に関わって生きることは、面倒なこともたくさんあって大変だけど、死を意識した時には、
- 誰かと一緒にいたい
- 家族と過ごしたい
と思うものなのだろうと、このドラマを見ていると実感する。
大介と葉菜子も、より心を通わせて、互いに支え合っていくことを、心から願っている。
(最終回の感想はこちら)