第2話では、第1話で後輩の営業マンとしての姿勢に腹を立てた坂間正和がビシッと注意をした山岸が、翌日「こんな上司の下じゃ、やってらんねー、死ぬ」というLINEを会社の多くの人に送りつける事件が起こります。
第2話感想
坂間正和は、そのLINEを見た直後に起こった人身事故を、山岸と思い込み病院にまで付いていきますが、結局人違いでした。
この場面には、個人的に少し腹が立ってしまいました。いくら動揺していたとはいえ、山岸みたいな図太い奴が本当に自殺を図ることは考えにくいです。彼に自責の念がある様子ならまだしも、上司に対して憤っているだけであることが読み取れるLINEを見て、たまたま年齢層と性別が同じ人身事故が山岸だと思い込むなんて、あまりにもバカすぎます。
そして何より、間違いだと分かった時点で、即座に現場を去ることをせず、しばらく留まっていましたが、もしも私が自殺した母親だったら、全く関係の無い勘違い男の存在など、邪魔以外の何者でも無いと思います。
皮肉な世の中
その自殺した男性は、毎日残業をして、仕事を一人で抱え込んで頑張り続けてしまうような真面目な人だったようです。山岸とは似ても似つかない性格です。
直属の上司は彼を気にしてくれていたようですが、部署が異動になり、気にしてやれなくなり、助けれあげられなかったことを涙を流して悲しんでいました。
彼が悲鳴の声をあげなかったことにもダメな部分はあったかもしれないですが、こういう一生懸命な若者が命を失い、人の意見を聞き入れることも努力することもしない山岸のような人間がのさばるのは皮肉な世の中だと嫌になりました。それに、気にかけてくれる上司がいなくなってしまうと言う人間関係の希薄さも現代を風刺している気がしました。
また、まりぶが言った
「入れそうな大学に入り、入れそうな会社に入って、続いているのはすごいと感心する」
という嫌味ではない純粋な言葉も、なんだか深いと感じました。
そして最後に正和が妹に言った
「こんな人生になるとは思ってなかったけど、俺はまだこの会社で何も得てないから、何かを得るまでは絶対にやめない」
という言葉も、とても根性があって、素敵だと思いました。
まだまだこのドラマの言いたいことがわからないことが多いですが、ゆとりと言うキーワードによって何を伝えたいのか?についても、今後見て行きたいと思います。