4月26日に放送されたドラマ「重版出来」は、読者アンケートによって作者が救われる話でした。この読者アンケートって、意外にも書いている人がけっこういるようですね。
しかし、コレって実際に作者が読んでくれているのかな？と不安になり、書かない人もいるのでは……？3話では、それをくつがえすような、「ちゃんとファンの想いって作者に届いているんだなぁ！」と思わされる内容でした！
今回は読者アンケートについての考察と、3話の感想を書いていきます。
読者アンケートって役に立っているの？
人気が落ちていた成田メロンヌ（要潤）の漫画「黄昏ボンベイ」。しかし、その危機を脱することはできず、彼の漫画は落ちるところまで落ちてしまうのでした。恐怖のランキング最下位になってしまったのです。
しかし、成田メロンヌの担当であり、主人公・黒沢心の先輩でもある壬生は、自分が支えてきた漫画が打ち切りになるのを見ていられません。
二人三脚でがんばってきた「黄昏ボンベイ」。
なのに彼は、自分にはもうどうすることもできない……と苦しみます。
しかし黒沢心（黒木華）が自分自身の担当漫画を改善するため、
「読者アンケートの読み返し・研究をしてみた」
と言ってきました。3ヶ月分を1人で読むなどの彼女の懸命さに胸を打たれたのか、それとも本当にそれが必要だと気づいたのか、壬生も彼女のマネをしていくのです。すると……1通だけ「大ファンです！」と文句なしの励まし便りがあることを発見します。成田メロンヌもこれには自信を取り戻し、「まだがんばってみたい！」といった感じで壬生と笑い合うのでした。
一見「付録」にも見える「読者アンケート」がかなり重要性を持っていることを知るメンバーたちでしたね。
読者アンケート、どういう気持ちで書く？理由を挙げてみる！
今回の放送では、読者アンケートのたった1通の埋もれそうな「大ファンです！」という言葉が、漫画家が立ち直らせます。ほとんどが否定的な感想だったのですけど、どんな漫画家にもファンがいてくれるものですね。
漫画が大好きな人はたくさんいると思います。しかし、読者アンケートまで書く人は多くはなさそう？そこで、個人的に「書く理由」を考えてみました。
- その1、出版社や作者にお便りを書くつもりと思って書く
- その2、感想を書くのが趣味な人もいそう？
- その3、雑誌内での作者ランキングを上げようと奮闘する「サポーター根性」で書いている
他にも、いろんな理由がありそうですよね！
この中にある”その3”の「ランキング上げ」ですが、AKB48の投票システムに似ていませんか？こういう形式のアイドルたちのファンって、自分が好きなアイドルを1位にするために、買いだめしたりしますよね。自分の好きな漫画を自分の力（支え）でランキング上位に立たせる！もっと面白い漫画を描いてもらうために。これってけっこう興奮する気がします。
アイドルを投票で支えるシステムって、斬新！と思っていましたが、ファンが支えることで誰かを成り立たせる、というのは実は漫画も同じことかも…？そう考えると、だいぶ前から、こういう投票システムは好まれていたんだなぁと感じてしまいます。
アイドルもサッカーも漫画も、本人たちより、応援してくれる人がいてこそ！ですよね。
ドラマを見ていると、読者アンケートを書きたくなってきますね。読者が書く理由をいくつか挙げましたが、実際は「好きな漫画家を応援したい」という純粋な想いで書いている人が大多数なのかな？とも思います。
