第3話では、深山(松本潤)のサポートばかりさせられている状況に嫌気がさしている立花彩乃(榮倉奈々)が主担当を務めたいと志願し、建設会社の金庫から1000万円を盗んだ疑いで訴えられた経理部の果歩(山下リオ)という女性を弁護することになります。
第3話感想
弁護を依頼してきたのは、本人ではなく逮捕されてしまった果歩を助けたい一心で、全財産を持って事務所の門をたたいた母親の冴子(麻生祐未)でした。彼女は余命1ヶ月で、果歩が幼い頃にどうしても子供を育てられない事情があり、養護施設に預けて手放してしまったことをずっと後悔しており、どうしても娘を助けたいと、切実に頼んできました。
盗まれたお金が入っていた金庫の暗証番号を知っているのは社長・専務・果歩の3人しかいない。その中で
- 当日のアリバイがないのは果歩だけだったこと
- 果歩の部屋から1500万円もの大金が見つかったこと
で果歩が逮捕されてしまいました。1500万円と言う大金に関して果歩は
自分で貯めたお金だ!
と無実を主張していました。
母の命か無実か?
果歩は、弁護を頼んだのが母親だと知ると
「自分に母親はいない」
と弁護を拒否しますが、調査を続けると1500万円のお金は
母といつか住む家を買うため
に果歩が水商売と掛け持ちして稼いだお金であったことがわかりました。自分に母親はいないと言ったのは、表向きは反抗しているようですが、実のところ自分のために母親に迷惑をかけたくなかったのでしょうね。
一方、社長には取引先にお金を渡している疑いがあることが明らかになったのです。
そんな頃、立花から
母親の余命が1ヶ月であること
を告げられ、それとともに母からの手紙を届けられます。このことを知った果歩は素直になり、少しでも早く母親に会うために
私がやったことにして保釈を要求したい
と希望します。裁判を闘ってからでは母親の命がもつ保障がなく、生きている間に母親に会えない可能性が高いので立花は悩みます。
曲げてはいけない真実
クライアントの希望を優先するか、真実を明らかにするか…。
悩んだ末に立花の出した結論は
自分なら無実を証明してから堂々と母親に会いたい
と言うことでした。そして果歩を説得し、裁判を闘うことになるのです。
裁判では、社長と専務、果歩の3人しか知らないはずの金庫の暗証番号が、実は専務や果歩の誤読によって金庫を開けることができないものだとわかります。そして金庫を開けることが出来るのは社長ただ一人であることと、社長が取引先に対して金を渡していた事実も発覚し、見事勝利することができたのでした。果歩も無事に母親にも会うことができて、ハッピーエンドに終わりましたが、
もし母親の死に間に合わなかったらどうだったのだろう?
…と考えた時に、とても難しい問題だったと思います。
でも、悩んでもやはり私が果歩・立花・母親のどの立場だったとしても、やはり無実を勝ち取ることを諦めて罪を被ることはしなかっただろうと思いました。
クライアントの希望を優先させて望みを叶えることのできる弁護士は、それはそれでとても優秀でやり手の弁護士なのだと思いますが、曲げてはいけない真実もきっとあると思います。
今回は榮倉奈々さんの活躍が頼もしく思えた回でしたね。徐々に周囲にもまとまりが出てきた気がします。今後の展開がますます楽しみになりました。