フジテレビの夏ドラマは韓国の連続ドラマ「ミセン-未生」という作品が原作。
大企業の新人インターンたちの日常を描いたドラマと言うことで、それを経験した人たちにも感情移入しやすいのではないか?と思いますが、はたしてどんなドラマになるのでしょう?
第1話感想
主人公の一ノ瀬歩(中島裕翔)は、プロ棋士を夢見て囲碁に打ち込んでいましたが、高校生の頃父親が病気で他界したため、大学進学を諦めます。プロ棋士の試験は23歳までという年齢制限があり、アルバイトとの両立をしていた一ノ瀬はなかなか受からず、最後のプロ試験の前日の夜には母親が倒れて病院に救急搬送され、結局試験には落ちてしまいます。
プロ棋士への道が閉ざされ、抜け殻のようになっていた歩を心配した母は、知人に頼んで総合商社のコネを頼りに1か月のインターンシップ(働きぶりを見て採用を決定)への道を見つけてきます。歩は、受かるわけがないと思いながらもインターンに参加します。他のインターン生は、厳しい戦いを勝ち残ってきたツワモノばかり(語学堪能や高学歴など)。
社会経験も学歴もない歩は、コピーの仕方もわからず、インターン生からは「高卒」「コネ」とバカにされ、上司には「来るな」と言い放たれる始末です。ですが、夢であった囲碁を失った自分がここで逃げ出してしまったら、本当に何もない人間になってしまう。と考えて、がむしゃらに頑張る覚悟を決めて出社します。
「俺にできるのは、今を精一杯やるだけ‥」
という言葉には、とても重みがありました。
私が素晴しいなと感じたのは、決意だけではありません。囲碁をする人は頭がいい人という話を聞いたことがありましたが、主人公の歩もとても暗記力と学習能力が高く、貿易用語を1日で暗記し、一度言われたことをすぐに呑み込んで自分のスキルにすることができました。そして、礼儀正しくて、一生懸命で、周りにも気を配れる優しくて素直な性格が、社会人として会社で仕事をする上でとても大きな武器だと思いました。インターン生には嫌な性格のやつもいましたが、フェアで性格もよく優秀なインターン生もいて、実際の社会がよく反映されているなぁと思いました。上司の織田 勇仁(遠藤 憲一)は、厳しいけれど仕事ができ、部下のこともしっかりと見て考えてくれる役柄で、理想の上司だなぁと思いました。
とても面白くて、次回以降が大変楽しみです。ストーリーはもちろんのこと、俳優陣の演技もリアルで、見る人それぞれの心に響く作品になっていると思いました。