最終回(第10話)では、姉の陽子が証拠を警察に提出し、ナオミと一緒に海外逃亡しようと家を出るカナコが任意同行で警察に連行されてしまった。
(過去の感想はこちら:第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話・第7話・第8話・第9話)
最終回(第10話)感想
あらすじ
かなりの証拠がそろい
あとは死体さえ発見されれば逮捕状が出る
という状況の中、ナオミは李社長に真実を打ち明けて助けを求める。李社長は弁護士を手配し、カナコを警察から救出させてホテルを準備し、上海行きのチケットと上海にいる親友の連絡先を二人に渡して手助けをする。
次の日の朝、成田空港に向かったナオミとカナコだったが、携帯のGPSで陽子に追跡され、ホテルや空港まで追いかけられてしまう。
そこへ李さんが現れて、李社長から預かった羽田空港からの出国チケットを渡す。
李さんは、陽子から二人が人を殺したことを知らされて
警察にすべてを話せば守ってやる
と言われていたが、二人を助けるために空港に駆け付けて陽子たちの注意を惹きつけたのだった。ナオミとカナコが羽田に向かったと知った陽子の元に、警察から達郎の死体が発見されたと連絡が入り、陽子は発狂する。
最後は、警察と陽子が必死に二人を飛行機に乗らせまいと追いかける姿と、ナオミとカナコが出国審査を通過し笑顔で飛行機へ向かう描写を最後に
捕まったのか逃げ切ったのか
わからないところでドラマは終わる。
これで良かったのか
カナコがDVを受けている時は二人の殺人計画を応援した。
でも、そんな達郎でも姉や親にとってはかけがえのない存在であったし
殺さなくてもよかったのではないか?
と、陽子側の立場に立つこともあった。
カナコが李さんと密会し、子供を育てたいと言い出した時には、親友のナオミを巻き込んでおいて自分勝手だとカナコに嫌悪感も抱いた。
けれど、達郎はもう戻ってこない。二人がこれ以上罪を重ねることはないだろうし、罪を一生背負って生きていくだろう。
- DVから逃れて新しい人生を歩み出そうとするカナコ
- それを懸命に支えようとするナオミ
彼女たちに心を動かされた李社長や李さんが、必死になっている姿を見て、最後の瞬間には私も二人のことを応援していた。
とはいえ、姉の陽子や警察は本当に優秀だった。他のケースでは、DVに対して周りや警察に助けを求められるような仕組みが、今後もっと整っていってほしいと感じた。