第4話は、太陽光発電に関する世界的発明者である菊池(板尾創路)が、仕事の元同僚である井原宏子への強制わいせつの罪で告訴され、弁護を依頼してきました。
第4話感想
この手の事件は当事者の証言以外に証拠が乏しいため、潔白を証明するのは難しいと説明しますが、菊池は強く無罪を主張したため、調査を開始します。
そんな中、菊池の勤めるウドウ光学研究所の社長・鵜堂が、会社で示談金を準備させてほしいと提案します。現在、菊池が研究を進めている特許技術が完成目前なのに、裁判のために開発が遅延してしまってはあまりに不便なので、少しでも早くけりをつけて、研究を優先させてほしいからということでした。
仕組まれた示談・・・
喜ぶ菊池は、社長の想いに心を打たれ、研究チームにこれ以上迷惑をかけないためにも示談を成立させるのです。しかし、会社の社員からの痛い視線や、娘から事実でないことを認めるなという激を受けて、やはり無実を証明してほしいと深山(松本潤)達に頼みに来ます。
調査を進めると、強制わいせつを受けたと主張していた元同僚とバーの店主は恋愛関係にあり、二人で菊池をハメたことが明らかになっていきます。さらに、その裏には、ヘッドハンティングされていた菊池を自分の手の内にいつまでの置いておこうと策略する社長の鵜堂が隠れていました。
示談にすると無実でなくなる
今回のドラマで、とても興味深かった点は2つありました。一つは、
- 一度示談に応じてしまうと告訴を取り下げることになるので、無実を主張することができなくなる
という事実についてでした。
今回のように、無実の証拠が完璧に集まり、新しく訴えを起こすという方法が、無実を主張するための唯一の手段であるため、よく考えないで示談に応じてしまうと、無罪の罪で周囲からレッテルを貼られた目で見られ続けるという恐ろしさがあるということを、胸に刻んでおかなければならないと思いました。
二つ目は、元同僚とバーの店主から自供を引き出すために
- 同時に隣の部屋に呼び出し、共犯者が自分の都合良いように自白しているかもしれない
と不安にさせて両方に自白を促す方法です。とても有効そうで、参考になる内容だと思いました。刑事ドラマなんかでは似たようなシーンを見たことがあるのですが、弁護士事務所でもそのようなことをするなんてちょっとビックリでした。
結局のところ、社長の身勝手さが招いた事件でハッピーエンドになったのですが、示談と言う意味を改めて考えることができて勉強になりました。