最終回では、鮫島社長(大野智)が柴山美咲(波瑠)との結婚を意識して、その第一歩として同棲を始めようとします。
最終回感想
ところが、同棲を美咲に断られてしまいます。鮫島は自分のお父さんを使ってでも、美咲を家に呼んで泊まらせようとしますが、その思惑も途中で美咲にバレてしまいます。それでも、今までずっと不仲だったお父さんとは、段々と和解して歩み寄ることができたようでした。これも美咲と出会って、人間としてまるくなったからでしょう。
美咲は、鮫島に同棲を断った理由を話します。それは
自分の思うようにいかないことがあると、鮫島はすぐに切り捨てようとする所がある
ということ。そのため美咲自身も会社をクビにされ、さらに再就職が決まった時は神奈川県から出て行けと言われた経験があるため同棲するのが怖いと言うのです。
同棲して、鮫島の思い通りにいかないことがあった時に、また出て行けと言われるのは辛い‥と本音を打ち明けられた鮫島は、
「二度と出て行けとは言わない。俺は自分の欠点を直す」
と約束し、ついに同棲が始まるのでした。
意見を言いつつ歩み寄る
同棲が始まると好みの違いを多く発見します。
ご飯の硬さ、目玉焼きの焼き加減、納豆の食べ方、靴下の畳み方、食器の洗い方
など実に様々ですが、鮫島は最初それを口には出さずに我慢しようとします。ですが、どんどん不機嫌になる鮫島に対して、美咲は言います。
「言いたいことも言えないままで、同棲は続けられない。意見を言いつつ、歩み寄ることができるはずだ」
と。そして、感じていたことや好みの違いをすべて打ち明ける鮫島に、美咲は大人に対応し、話し合いはとても良い形に収まりました。同棲も1年程続き、もうすぐ結婚するだろう‥という感じでドラマは終わっていきました。
夫婦生活においてもっとも大切なことが、美咲の言った
「意見を言いつつ、歩み寄ること」
であると私も思います。今まで全く違う場所で、違う人生を生きてきた他人同士が一緒に暮して生活をしていくのだから、好みの違い・やり方の違いがあるのが当然だと思います。違いがたくさんあったとしても、相手を思いやった言葉でそれを伝え、お互いがうまく歩み寄ることができれば、きっとうまくいくはずです。むしろ、考えの幅を広げることができたり、相手が歩み寄ってくれた時の喜びを感じて、より相手のことを愛おしく思うことができたりするのではないでしょうか。
ドラマのタイトルどおり「恋って難しい」ということを改めて考えさせられた気がしました。でも、ハッピーエンドだったからよかったですね。