「家族ノカタチ」第6話では、第5話で葉菜子から「離婚した理由」を聞いた大介の動揺が描かれていました。
(過去の感想はこちら:第1話・第2話・第3話・第4話・第5話)
第6話感想
第5話で葉菜子に元旦那しか知らない秘密を打ち明けられた大介が
- 葉菜子にどのように接していいか
- 言葉をかけてあげればいいのか
と真剣に悩みすぎるあまり、葉菜子を避けるようになってしまう。そんな大介の態度に葉菜子も傷つき、気を使わずに物を言い合える大切な友達を失ったと落ち込み、諦め始めてしまう。
大介の心を動かしたのは、父親の陽三と元カノの言葉で、私の胸にも響く言葉だった。
陽三と元カノの言葉
陽三は
「何かを言ったら傷つけるのではないかと思い、相手を避けることが、実は一番相手を傷つけてしまっているんじゃないのか」
と言った。
たしかに、正しい回答を知りたくて、あるいは、聞きたい言葉があって人に相談することや、悩みを打ち明けることは、案外少ないのかもしれない。
ただ話を聞いてほしい時、誰かに打ち明けて楽になりたい時に、勇気を出して打ち明けた場合、一番つらいことは、陽三の言うように
大切に想う相手から距離をとられてしまう
ことだろう。
元カノは
「傷つけたくないのではなく、傷つきたくないだけでしょ。大介に足りないのは、相手と向き合う覚悟。でも、自分のズルさを知っている人は、優しくもなれるから」
と言った。
傷つける覚悟=傷つく覚悟
私にも大介と同じズルさがあると思った。
友達が彼氏と別れるか別れないか迷っている時や、とても重要な決断を迫られている時、大きな秘密を打ち明けられた時など、曖昧な答えや当たり障りのないことしか言えない。
本当は、自分に責任が発生するのが怖くて、言わないのかもしれない。
それは、自分が人に対して感情移入してしまいすぎる性格だということ。
人を傷つけてしまった時にものすごく自分も傷つくことを知っているから。
最後に覚悟を決めた大介は、葉菜子に会って
「何て言っていいのか、いくら考えてもわからなかったけど、真剣に考えるから、辛くなったらまた俺に話せよ。」
と言った。
本当に相手のことを考え抜いた優しい人にしか、言えないことのように感じた。
私も、傷つける覚悟=傷つく覚悟を持って人に接していきたいと思った。
(第7話はこちら)