5年前に起きた猟奇的殺人事件とそっくりな事件が起こります。事件の知らせを聞いて駆け付けた藤堂比奈子（波瑠）と東海林（横山裕）の目線の先には、口にキャンディーを詰められた少女の遺体が…。
この事件が、中島保（林遣都）のスイッチを押してしまうことに…。
第5話感想
5年も経った今、また猟奇的殺人が起こりました。まるで当時の犯人が、再び自分の存在をアピールしているかのように、忠実に5年前の状況が再現されています。
東海林は、今回も中島に捜査のプロファイリング協力をしてもらおうと提案しますが、藤堂はこれに難色を示します。理由は
5年前の事件の第一発見者が大学生の頃の中島であったこと
を知っていたからです。中島本人が、過去の悪夢と向き合ういい機会だと話したため、依頼をすることになりましたが、以前キャンディーが床に落ちたのを見て、中島が激しく動揺している様子もまのあたりにしていた藤堂は、彼がこの事件に向き合うことで、PTSDなど発症してしまうかもしれないと心配します。周りにも、なんだか恋をしている乙女の顔をしていると指摘される藤堂。
また、幼少期にネグレクトを受けて犯罪に手を染める人間の脳に直接刺激を与え、感情を操作するというテーマで、中島と早坂（光石）が書いていた未発表の論文を発見します。倫理的な理由もあり研究はとん挫したようだったが、連続猟奇的殺人者自殺事件で、脳に腫瘍があった話と何か関係があるのでは？と予感させます。
自殺した5人全員が、ハヤサカメンタルクリニックと接点を持っていたことを早坂に問い詰めると、殺人の関与は否定したものの犯人の心に潜入しているという話を始める。中島が5年前の猟奇殺人者の心にも潜入してるのではと考えた藤堂は、中島に連絡を取り、捜査の末、中島が犯人の心に潜入し、その後２つ持っている時計のような装置で、脳を外部から刺激して犯人を操っていたことが明らかに…。5年前の猟奇的殺人者と隠れて連絡をとり、事件を再発させた早坂を犯人に殺させ、その犯人も自ら同じ方法で自殺に追い込みました。
すべてが終わった後、拳銃自殺を図ろうとした中島を東海林が射撃し、中島は逮捕されましたが、中島は犯罪に直接手を下していない（猟奇的犯人者の犯行・自殺）と判断されるかもしれないということで、問題定義のような形で第5話は終わりました。
終始目が離せない展開でした。実際このような技術があれば、反省していない猟奇的殺人者は自殺する訳なので、平和な世の中になるのではないかと考えてしまいますが、悪用されたらとんでもない事態になるかもしれない‥とても難しい問題だと思いました。
