今回、営業三課は大型案件を進めることになるのですが、契約の直前に仲介会社が介入し、高い手数料をとってくるなど、不審な点が多々見つかります。織田課長（遠藤憲一）はいつもなら妥協しないのに、なぜか焦って案件を推し進めようとします。一体なぜなのでしょう。
第9話感想
一ノ瀬（中島裕翔）は、契約社員で１年契約が満了すると、会社を辞めなければいけませんが、もし今の営業三課の大型案件が成功した場合、上司は出世し、大型案件にかかる不足人件費分を上司の裁量で補うことが許される。つまり、一ノ瀬を契約社員から社員に引き上げることができるので、織田課長はこの案件を何が何でも成功させようとしているのでした。
そのことを知った一ノ瀬は、自分のためにそこまでしてくれる織田課長や安芸（山内）先輩の気持ちがものすごく嬉しい反面、自分のために大好きな二人が自分のやり方を曲げようとしていたり、無理をさせていることが、とても辛くて苦しいと感じていました。
最終的には、織田課長もそんな一ノ瀬の想いに気付き、仲介業者を挟んで割に合わない手数料を渡すという条件には納得がいかないと抗議し、自分の今までのやり方を貫こうと決めましたが、必死に部下を守ろうとする上司、そんな上司を慕い、信頼する部下という営業三課の関係性は、本当に素晴らしいと思いました。他の新入社員も、自分の部署の先輩達とうまく行き始めています。
桐明（瀬戸）は、先輩の結城（丸山）とサウナでばったり会い、その後缶ビールを一緒に飲みながら結城の仕事に対する思いや、後輩指導に対する思いを知って、基本を大切にこの部署でもっと頑張ろうと思えたようですし、香月（山本美月）も上司の寺崎（矢柴）のセクハラ・パワハラを見ていた先輩の桧山（松田）が
「香月の実力を認めてやるべきだ。これ以上セクハラ・パワハラをしたら、俺が問題にする」
とガツンと言ってくれたことで、かなり救われたようです。二人とも、辛くてもくじけずに頑張り続けた姿を、きちんと認められ始めていることに、見ているこちら側も、とても嬉しい気持ちになりました。
次回は、営業三課と専務のもとに監査が入ることになり、またまた部署の存続危機が訪れそうです。無事に乗り越えて、一ノ瀬も正社員になって働けるハッピーエンドで終わればいいなぁと思います。
