第6話では、
弟の逃亡に疑問を抱いた姉・陽子の調査
が本格化する。
(過去の感想はこちら:第1話・第2話・第3話・第4話・第5話)
第6話感想
第6話では、殺人計画について銀行側の判断が下された。
結果は、
達郎が認知症顧客の斉藤順子のお金1,000万円を横領し、ATMから2回に分けて200万円を引き出し中国に逃亡した
という見立てに収まり、銀行の信用問題に関わるため、警察には届けず内々で処理するというナオミとカナコの計画通りの展開となった。
陽子が調査を
しかし、達郎には昇進の話があり、そのことを姉に電話で話していた。
姉は
明るい未来の待っている弟が逃亡する訳がない
という確信を持ち、独自に調査を始める。
そして、地道な聞き込みや頭脳明晰な分析により、
ナオミとカナコが何か秘密を持っている
という確信を持つ。
すべてを明らかにしようとした姉の陽子は、マンションのビデオカメラを見せてもらいに行くとナオミとカナコの前で宣言したところで、次回へと続く。
ほころび始めた計画
姉の聞き込みのよって殺人計画の綻びが次々と顔を覗かせるわけだが、それらはすべて
達郎が銀行員として真面目に仕事に励んでいた結果
として浮上したものだった。
たとえば、達郎と同じタイミングで昇進を言い渡された同期の山本は
限度額のあるATMからお金を引き出していたこと
をはじめ、達郎の横領のやり方はあまりに素人じみていて、銀行のプロである達郎がしたとは到底思えないと言った。
また、認知症の顧客へは、財産を持ち逃げして逃亡しようと企んでいるなら、絶対にそんな骨の折れることはしないだろうと思われるような
長期の投資信託の綿密なプランを提案
した資料を送っていた。
やっぱり何とかならなかったのか
こんなにも仕事のできる人で
お客様のため、会社のために自分は何ができるか?
を考えることのできる人が、どうして愛しているはずの妻に暴力を振るってしまっていたのか?私にはどうしても理解できない。
そういう一面を見てしまうと
DVは治らないものだ
と世間も言うけれど、DVの証拠を集めて
「離婚してくれなければ、世間に公表する」
と本気で訴えたり、賢い姉に相談したり、親や施設を頼ったりすれば、何とかなったのではないか?と、どうしても考えてしまう。
いよいよ殺人計画が姉によって破られてしまうのか、引き続き見逃せない。
(第7話はこちら)