今回の異常犯罪も、かなり刺激の強い事件となっています。殺された後、冷凍された死体が4対も見つかり、家族団らんの様子が描かれている様子。その犯罪者の心の中とは。
後半に、東海林泰久(横山裕)の過去や、藤堂比奈子(波瑠)の危険をはらむ裏の顔も明らかになります。
第2話感想
空き地で冷凍された男性2人の遺体が発見されます。二人は殺されてから冷凍して椅子に座らせれており、兄弟であるとわかります。さらに捜査を進めていくと、一軒の商店に辿りつきます。そこは父親・長女・長男・次男の4人で仲良く経営を切り盛りしていましたが、父親が病気になってから姿を見なくなったと近所の証言がとれます。店はもう閉まっているのに、まだ稼働している大型冷蔵庫を発見し、その中には、テーブルと椅子、そこに座る父親と母親の冷凍遺体が。
気持ち悪いと異常なまでの嫌悪感を抱く東海林と、大変興味深いと異常なまでの興味を抱く藤堂比奈子は、二人でコンビを組んで捜査を進めることになります。
そんな時、心療内科医の中島保(林遣都)から藤堂に今回のファイリングのプロファイリング結果がメールで送られてきます。
この事件の犯人は、家族を強く求めている!
年齢は20~30代で、家族になりたいのに認めてもらえていない存在、愛人の子などの可能性が高いというプロファイリング結果を見た東海林は、違法なルートを使って、殺された父親の昔の愛人の家を調べてみることにします。そこに、犯人はいました。ですが、その犯人は愛人の隠し子ではなく、父親と長女の間に生まれた子供で、認知もしてもらえず、兄弟としても認めてもらえなかったという複雑な環境で育った男でした。
藤堂のバッグには?
父親は、子供達を暴力で支配する最低の男で、家族は殺害される前から壊れ、狂っていたようですが、犯人の男はそんな最低の父親と母親である長女と家族のぬくもりを感じながら暮らしたいと純粋に願い、異常犯罪に走りました。東海林は妹を変質者に殺され、犯人を半殺しにした時から犯罪者を異常に憎む男に、藤堂は常にナイフを持ち歩いていて、自分が犯罪者になるかもしれないと自覚していることがわかりました。そう、藤堂がいつも犯人に襲われる直前バッグに手を入れるのは、ナイフが入っていたのです。藤堂の過去もこれからどんどん明らかになっていくと思うので、注目したいと思います。
このドラマをみていると、異常犯罪の多くは恵まれない家庭環境や家族からの愛情の枯渇からくるのだということを、恐ろしいくらい改めて感じます。自分や周りは、当たり前のように愛情を注がれて育ったけれど、それが叶わなかった子供もたくさんいて、誰もが異常犯罪者と関わる可能性を持っていると、胸に刻まなければと思いました。