今回の事件は、名門バレエ団の付属高校が舞台。
言わば「女の園」で起こった事件でした。
第5話感想
名門バレエ団の付属高校の1年生で薫子(知英)の妹が、発表会のプリマドンナに選ばれたのだが、バレエ団の全員がプリマドンナを目指して練習をしている世界で、1年生が主役を演じるのは初めての快挙であったため、たくさんの女の嫉妬が渦巻いていた。
発表会当日の朝、妹は小麦アレルギーを発症し、練習場で倒れているのが発見された。結局、小麦粉を妹の近くに置いた犯人は
妹の親友の同級生2人
で、練習場に鍵をかけたのはプリマを競い合った
ライバルの上級生
だった。
女の嫉妬は恐ろしい
今回、薫子の妹は素晴らしいバレエの才能を持ちながら、性格もとてもいい子で、周りから恨まれるようなことは一切していなかった。
でも、同じジャンルでトップを目指して競い合う世界では、才能と実力を兼ね備えた人を見ていると、
「この人さえいなければ!」
という気持ちになることも、その人を見て自分の才能や実力のなさを痛感して苦しいこともある。
特に女の嫉妬は、その類では最も恐ろしい感情のように思う。
女の世界はヨコ社会
「男性の嫉妬」よりも「女性の嫉妬」の方が恐ろしいのは、女性は男性と違い、女性の住むコミュニティは、
- 平等や公平を重んじる「ヨコ社会」
だということが関係しているらしい。容姿やファッション、夫の給料、住んでいる家など、無意識のうちにあらゆるシーンで他者と比較して、すばやくチェックしては一瞬で格付けする。
すべてが比較の対象であり、そんな嗅覚と察知能力に優れているのも女性の特徴だということだ。
自分は自分
薫子の妹は、上級生だけでなく信じていた友人にも嫉妬されて狙われていたわけだが、友人に容疑がかからないように、苦しみながら証拠を隠していた。
私はこんな良くできた人間ではないけれど、嫉妬に狂って罪を犯してしまう友人や上級生のような人間にはなりたくないと思う。そのためには、渚(堀北)の言っていた
「自分は自分。他人と比較せずに、ダメな所や嫌いな所も受け入れられれば、少しずつ前に進める」
という言葉を、事あるごとに言い聞かせることが大切だと思う。
次回は、いよいよ渚の幼少期の過去が明らかになりそうだ。
(第6話感想はこちら)