この物語は、学生時代にゆとり教育を受けてきた「ゆとり世代」と言われる若者たちを主人公に、宮藤 官九郎が脚本を手掛けて描かれたコメディーです。
世間からの厳しい眼差しにさらされながらも、懸命に世の中を生き抜く姿が、独特のタッチで表現されています。
第1話感想
そもそもゆとり世代には、ゆとり第一世代と真性ゆとり世代があるそうです。
- ゆとり第一世代:1987年4月2日~1988年4月1日生まれの人
- 真性ゆとり世代:1988年4月2日~1996年4月1日生まれの人
のことを指すそうです。
「これだからゆとりは・・・」
とか
「ゆとり世代だなぁ・・・」
という言葉を人が使うのは、仲間意識が薄く、上司の誘いを平気で断り、すぐに物事を投げ出す根性のない若者を見た時だと思っています。でも、若者をひとくくりにして、
ゆとり世代=ダメな人間
とレッテルを貼られるのは、とても悲しい気持ちになります。
ゆとり世代
このドラマでいうと、酒屋で働く主人公の坂間 正和(岡田 将生)、教師をしている山路 一豊(松坂 桃李)、風俗店呼び込みをする道上 まなぶ(柳楽 優弥)は第一世代。坂間の後輩の山岸 ひろむ(太賀)や妹の坂間 ゆとり(島崎 遥香)は真性ゆとりに分類されます。
第一世代
第一世代は、年配の方々と比べれば、心の中で泥臭い仕事や上司とのコミュニケーションを煩わしく感じることや、怒られ慣れていなくて打たれ弱い所はあるかもしれませんが、顔と顔を合わせる仕事の仕方や、上司と飲みに行くことの大切さもある程度理解している場合が多いと思います。だからこそ、ゆとりだと言われると、とても傷つきます。
真正ゆとり世代
真性ゆとり世代は、ゆとりと言われてもあまり傷つく様子はなく、自分達が正しい(年配の言うことが時代遅れで非効率)と開き直っている点で、かなりレベルアップしているように感じます。
私としては、このドラマを見て、
ゆとり世代の中でも大きなギャップがある
ということを、少しでも多くの方が認識してもらいたいと思います。
好きでゆとりになった訳ではないのですから、それをどう意思表示して行くのかも含めて楽しみたいと思います。