最終回では、坂間(岡田将生)と宮下(安藤サクラ)の結婚式を控えた夜に、宮下が元上司の早川(手塚とおる)と関係をもったことを告白します。坂間はショックのあまり奇声を発して走り回り、狂ってしまいます。
最終回感想
そんな中で迎えた二人の結婚式。坂間は「今の状態ではムリ」と言って、なんと花嫁行列中に逃げ出してしまいます。坂間は上司の早川の家に行き、早川に
一発殴らせてください!
と言って殴ると逃走し、偶然入った飲食店でまりぶ(柳生優弥)の妻を発見します。坂間は妻をまりぶの家まで送り届けてまりぶに現状を話します。それを聞いたまりぶは、進行役の山路(松坂桃李)がものすごく気まずい空気の中、必死に取り繕っている新郎不在の披露宴会場へと強制連行します。普通なら、もう取り返しのつかない状況ですが、宮下が口を開きます。
「私は、マーチンと結婚したいです。こんなに恥ずかしくて、辛くて、心細くかったのは初めてだったけど、それでもここに残って待ち続けたのは、どうしても結婚したいから」
その言葉で会場の空気が変わり、二人の幸せを祝福するムードとなりました。
ゆとり世代の不思議なワールド
私もドラマを見ていて、坂間が逃げ出した時、早川を殴りに行った時、式に戻ってきて謝罪もしない態度など、坂間の行動には心底呆れ果てて、絶対にありえない最低の男だと思いました。私が新婦の親族であれば、こんな男との結婚は絶対に認めたくないと思います。
でも、宮下がこんなにも坂間のことが好きで、結婚したいと想っている気持ちを聞くと、もう二人が幸せならそれでいいかな…という気になるのではないかと考えるようになりました。
坂間、山路、まりぶ、山岸、ゆとり…個性豊な色々なゆとり世代の若者が登場し、斬新な切り口から自由奔放なストーリーが繰り広げられてきたわけですが、初めは支離滅裂に見えたドラマ構成も、次第に少しずつ、その不思議な魅力のワールドに引き込まれていきました。