今回、三軒家の不動産会社では現地販売を行います。サンルームのある億物件、バス・トイレが2つずつある家、3階建ての狭小物件…果たしてすべて売れるのでしょうか…。
第3話感想
三軒家万智(北川景子)の活躍によって営業成績が好調のため、課長の屋代(仲村トオル)は、さらに弾みをつけようと現地販売を企画。三軒家には全体のサポートに回ってほしいとお願いしますが、三軒家は軽やかにその命令を無視して、自分で家を売りに今日も出かけていきます。
捨てられないオンナ
歯科衛生士の夏木桜(はいだしょうこ)からマンション売却の依頼を受けて、さっそく家を見に行きますが、夏木の家は物で溢れ返っていました。彼女は思い出を大切にするあまり、物を全く捨てられない女だったのです。
同時期に、一軒家を売って住み替えたいと保坂博人(中野裕太)からも相談を受けます。彼は、家具はおろか、生活用品も最小限しか持たないミニマリストでした。着々と三軒家の頭の中で、家を売るプランが構築されていきます。
まず、保坂に夏木の家をお勧めし、内見で二人を出会わせたのですが、なんと夏木と保坂は別れた恋人同士でした。久々の再会で、再びいい感じになった二人。保坂は夏木の家を買うと言い出します。そして、二人で夏木の家の物の断捨離を始めるのですが、うまく行かず、またすれ違ってしまいます。それでも三軒家は
「想定の範囲内です。二人は再びくっついて、私から家を買う」
と断言し、現地販売でなかなか売れない3階建ての狭小一軒家を二人に紹介します。
1階ではミニマリストの保坂が今まで通り物のない生活を送り、3階では夏木が物に囲まれたままの生活を送る。そして2階で一緒に食事をとり、愛を育み合う。という二人の愛の巣にとってこれほどぴったりの家は他にないとプレゼンし、見事家は売れました。
今回も見事家を売った三軒家ですが、保坂の家の購入を後押しすべく、占い師に変装してまで人の気持ちを動かそうとする家を売るための執念は、凄まじいものがあります。
私も最近、マンションを購入し現在リフォームを行っているので、身近なテーマであるこのドラマを、毎回大変興味深く見ています。実際に家を購入してみて感じるのは、お客さんは、その家での幸せで安らげる生活を、いかに鮮明にイメージできるかどうかで購入するかを決めるということ。その点、センスのいい家具を配置したり、ニーズをしっかり理解してプレゼンをする三軒家のテクは、素晴らしいものがあると思います。
三軒家は、家を売るという点ではかなり優れていますが、手柄をすべて自分のものと主張する所と、周りを育てる気が全く無い所だけ、今後改善されたらいいなと思います。