第4話は、ためし行動が終わった後に訪れた次なる試練「赤ちゃん返り」についてです。
寝るときも、トイレに行くときも抱き着いて離れないはじめに、どう対応するのでしょうか。
第4話感想
美奈(尾野真知子)に終始べったりのはじめ。児童相談員から聞いていた通り、ためし行動の次は赤ちゃん返りです。ためし行動よりはマシかな~と感じていたのですが、四六時中離れてくれずに「抱っこ」・「おんぶ」をし続けなければいけないというのも、想像以上に辛そうでした。
5歳の男の子というと、かなりの大きさと重さですし、周りからの注目も集めてしまうだろうし、心身ともにとても疲れることだと思います。自分の子供の場合でもそうですが、旦那は仕事で夕方まで帰ってこないし、ずっと一緒にいなければならない苦労をわかってくれないというのも、辛い要素の一つだと思います。
旦那は旦那で一生懸命外で仕事をしているのだろうけど、こっちの気持ちを全然理解してくれていないのに頑張れと言われると腹が立つ…ということで、喧嘩になってしまうのだろうなと思います。でも、信次(江口洋介)は、妻からは相談しにくいだろうからと、児童相談所に自ら連絡して相談に乗ってあげてほしいと頼んでくれていたり、少しでもはじめが自分に心を許して妻が楽になれるようにと熊の着ぐるみを借りて帰ってきたりと、妻のことを色々と気遣っていて、とてもいい旦那だなぁと改めて思いました。
その旦那の姿をみて、美奈は、はじめの本当の母親になるために、はじめを産み出す出産ごっこをすることを決意します。
「産まれてきていいんだよ。お母さんとお父さんが、世の中の楽しいことや美しいことをたくさん見せてあげるからね。」
そう語りかけて、はじめが自らの意思で信次の胸に飛び込んできた時は、本当に感動しました。ためし行動は怒ってはいけない、赤ちゃん返りも気の済むまでやれせてあげなければならないという児童相談所の指摘は、本当に正しいのかなぁと疑心暗鬼だったのですが、幼いころに愛情を感じられず、酷い仕打ちを受け続けた子供は、この人たちを本当に信じていいのか格闘し続けている。産んだ瞬間から育てている我が子を育てるのとは違うというのを痛感した気がしました。
これからは、はじめをどのような子にしたいか、自分たちで考える時という児童相談所の言葉を聞いて、私ももうすぐ生まれる我が子をどのように育てたいか考えなければならないなと思いました。