はじめまして、愛しています第1話感想!母親になる資格はありません

このドラマのテーマは「特別養子縁組」という何とも難しいものです。

10年間子供のいなかった夫婦が、見ず知らずの5歳の男の子と家族になろうとする奮闘を描く6か月間の物語なので、大変見ごたえのある作品になっている予感です。

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第1話感想

有名な指揮者を父に持ち、自身もプロのピアニストを目指すものの芽は出ないまま、モヤモヤとした気持ちで日々を過ごす主人公の梅田美奈(小野真知子)と、自他共に認めるお人よしだが、日常の様々なことに運命を感じて生きている美奈の夫の信次(江口洋介)は、基本優しいけれど結構頑固者。

美奈がプロのピアニストになるまでは子供は作らないと決めて10年が経過したある日、家の庭に突然謎の少年が現れます。長い間、両親に監禁されて虐待を受けていたらしく、ショックで何も話さず、名前もわからないこの少年に、信次は運命を感じて

「養子縁組にしたい」

と言い出します。もともと子供に好かれる方でもなく、どっちかというと苦手な美奈はとんでもないといった感じですが、信次の意思は固い様子。結局、その5歳の少年は、3回も梅田家の庭に現れるのですが、その理由は美奈のピアノであることがわかり、ピアノを通して少しだけ心を開いた少年を見て、美奈と信次は特別養子縁組の申請をすることを決意します。

母親になる資格はありません

私が衝撃を受けたのは、児童相談所の職員である堂本真知(余貴美子)が、相当な覚悟がないと養子縁組はしない方がいいと言って説明した「虐待を受けた子供に見られる様々な兆候」でした。

  • この人たちも自分を捨てないか
  • 愛情を確かめるために、わざと暴れたり困らせることをする
  • 赤ちゃん返り
  • それを止めされるとすぐに心を閉ざす

と言ったことがあるそう・・・。子供に罪はないけれど、自分と血のつながりもない子供にそんな行動をとられ続けても、愛し続けることはできるだろうか?そう考えた時、私も美奈のように

「母親になる資格はありません‥」

と答えるだろうと思いました。それでも、頭でやめろと言っていても、心がGOを出して聞かなかったという美奈の心境は、きっと想像を絶する心の境地で、実際にその状況にならないと感じられないだろと思いましたが、とても心を打たれました。

世間では、まだまだ認知度の低い「特別養子縁組」について、仕組みや厳しい決まり事などをドラマを通して知ることができていいと思います。また、ニュースなどで話題にはなっているけれど、自分には縁遠いものだと思っていたネグレクト(育児放棄)や虐待について、子育てについての価値観などについても、身近に感じながら大切な人と議論ができる「問題提示作品」だと思います。

はじめまして、愛しています第2話感想!「自分から握りなさい」

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