今回、三軒家万智(北川景子)は白洲 美加(イモトアヤコ)の両親の離婚に伴い、白洲が生まれ育った家を売ることに…。必死に止める白洲だが、三軒家は聞く耳を持たない。
けれど、決して非情なわけではなく、とても両親や白洲を思いやって行動する三軒家に注目です。
第7話感想
ある日、白洲美加のお母さんが不動産会社にやってきて
「離婚することになったから一刻も早く家を売ってほしい。ついでに1人で暮らす家も探してほしい」
と頼みます。離婚原因は、お父さんが
「他に愛する人ができたから別れてくれ」
とお母さんに離婚届を渡したことでした。結局、転がり込んだ先の女には愛想を尽かされ、離婚を撤回しようとするお父さんですが、そんな態度に納得のいくはずもないお母さんは、さっさと離婚届を役所に提出し、家の売買契約書にもサインをして、三軒家にお任せしてしまいます。
白洲美加は、離婚してしまったことも家を売ることも、仕方がないと諦めたけれど
「せめて自分が生まれ育った家だけは取り壊さないでほしい。家付きで買ってくれる人を私が探すから」
と三軒家に懇願し、初めて本気で家を売ろうと奮闘します。その熱意に負けて、チラシ配りや現地販売に付き合ってくれる不動産会社の仲間は、みんなとても優しい人達だなぁと羨ましく思いながら見ていましたが、結局家付きで買うという人は現れず、ついに白洲美加は取り壊しの日に家に立てこもります。
そんな白洲美加を説得する際、三軒家はホームレスだった自分の過去を告白しながら
「私は家を追い出された日のことを、今でも夢に見る。過去に囚われ続けているから、私は今でも家に異常な執着を持ち、家を売り続けている。家を失った穴を埋め続けるために家を売り続けているけれど、その穴が埋まることはない。白洲美加は、私のようになってはならない。今、過去から自分を解き放て!」
と熱の入った本音の説得は白洲美加の心を打ち、白洲は立てこもりを止めます。さらに、お母さんとお父さんにそれぞれ新しい家を紹介した三軒家は、二人に双眼鏡をプレゼントし、ベランダからお互いが見えるようにと粋な計らいをしていました。
一緒に暮らしていた頃よりも、関係が良好になったお母さんとお父さんを見て、改めて三軒家の行動は素晴らしいと感じました。
三軒家の心の闇は相当深く、家を何軒売ったとしても、幼少期の心の穴はなかなか埋まらないようですが、素晴しい職場で働くうちに、いつか過去から解き放たれる日が来るのではないかと思います。