「家族ノカタチ」第7話では、大介の父親である陽三とめぐみとの結婚の経緯や、二人が交わした約束などがすべて明らかになった。
(過去の感想はこちら:第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話)
第7話感想
話の序盤では、陽三はめぐみに何百万ものお金を渡しており、めぐみからの連絡も不規則で謎の約束も守るつもりがなさそうに見えていたため、陽三はめぐみに騙されているのではないかと思ったが、実際は事情が少し違っていた。
騙されてなかった
ひどい男に尽くしている間に、看護学校の授業についていけなくなっためぐみは、浩太を産んで男から守りながら育てるなかで、看護師になる夢を諦めかけていた。が、陽三はそんなめぐみに対して
「お金を出してやるから看護学校に行け、夢を諦めるのを浩太のせいにするな、その間は俺が育ててやるから」
と言ってお金を工面し、籍を入れていた。
しかし、めぐみは看護学校の試験を甘く見ていたため、残り1校を残してすべて不合格となっており、それが恥ずかしくて逃げていたのだという。
詰めが甘い所はあるが、たった一人で浩太を守り、今まで育ててきたのはすごいことだ。浩太は、そんな母親が大好きだし、本当に心優しくていい子に育っている。
親戚や両親、友達でもいい、ほんの少しでも手を差し伸べてやる人がいたら、めぐみや浩太はもう少し楽に生きられていたのにという陽三の言葉が、なんだか胸に響いた。
信じるチカラ
また、葉菜子は熱があるにも関わらず仕事で海外の現場に向かい、プレゼン当日に帰国するも、風と疲労で倒れてしまう。
葉菜子は、もし自分が打ち合わせに間に合わなかったら、私の代わりにしっかりプレゼンを乗り切るように指示し
「信じてるから」
と伝える。大介も
「大丈夫」
と励ましてくれる。今まで仕事に責任感がなかった田中さんも、その期待に応えようと、一生懸命に頑張り、無事にプレゼンは終わる。
めぐみや田中さんは、今まで誰かに期待されたり信じてもらう機会に恵まれなかっただけなのかもしれない。
自分を信じていると言ってくれる人がいれば、人は何倍も頑張って変わることができるし、期待に応えることができるのかもしれない。
大切な人を信じることも、信じてもらうことも、とても大切だということを、忘れてはいけないと感じた。
(第8話はこちら)