ヒガンバナ第8話では、捜査7課の凛に疑いがかかるストーリーだった。凛には人に言えない苦しい過去があった。
(過去の感想はこちら:第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話・第7話)
第8話感想
凛の秘密
今回の事件では、殺された郷田の部屋に凛(高梨臨)のお守りが落ちていたことから、凛が事情聴取されるところから話が始まる。郷田は「連続婦女暴行事件」の犯人の一人であることがわかり、凛が過去に
婦女暴行事件の被害者
とだったことも明らかになった。さらに今回の被害者・郷田が連続婦女暴行事件の犯人と同一人物であることが発覚して、凛の容疑はますます深まることになった。
ヒガンバナ捜査7課の仲間は、今回の事件をきっかけに初めて凛の過去を知り
絶対に凛の容疑を晴らして犯人を捕まえよう
と一致団結する。
やがて、凛が黙秘していたのは
婦女暴行事件の被害者が集まるサイトで知り合った女性を庇っていた
ことがわかり、凛はヒガンバナに戻って捜査を始めることになる。
そして、犯人の家にあった写真を元にターゲットと思われる女性に事情を聴いて回る。
過去を克服したのは
初めはつらい体験を語ることが出来ず、暴行された女性たちは口を固く閉ざしていた。しれでも、ヒガンバナの仲間と凛が女性の心に寄り添うことで、少しずつ情報が集まり真相に近づいていくことができたのだ。
郷田を殺した犯人は、当初婦女暴行のターゲットとして撮られた写真に写っていたバイオリニストの女性の父親だった。その写真は女性を撮ったものではなく、その父親を脅すために郷田が撮ったものだった。
凛は現場に駆け付け犯人と再会する。実は、その犯人が郷田を殺した理由は
自身と郷田が共謀して婦女暴行を行っていた
からであり、郷田はそれを餌に脅していたからだったのだ。
再開した犯人は反省の色もなく刃物を突き付けてくる。凛は過去の辛い体験を思い出して動けなくなるが、凛のことを好きな東野刑事が庇って刺されたことで、過去を克服する勇気を持ち、犯人に立ち向かった凛は、見事手錠をかけることができた。
東野の身体を張った凛への思いが、凛を過去の呪縛から解き放ったのだった。そして、その思いは確実に凛に届いたに違いない。
女性の心に寄り添う
婦女暴行事件は、韓国やインドでとても多いと聞いたことがあるが、日本はあまり事件を報道しないし、とても平和に見えている。
それでも、ひっそりと確実にどこかで犯罪の被害に遭っている女性はいるに違いない。被害に遭っても、警察に届けることができない女性が多いのは、被害者である女性に対して、男性や周りの人から浴びせられる心ない声や、同情の目に耐えられないからだろう。
私はいつも、凛やヒガンバナ課のように、女性の気持ちになり、寄り添えるような人になりたいと思う。
そして、力の強い男性が弱い女性を傷つける痴漢や婦女暴行などの性犯罪が、早くなくなる日を願っている。
ドラマも終盤になってきたが、凛と東野刑事との恋も芽生え少し暖かい気持ちになれた。次回は再び20年前の事件に関する新しい事実が出てきそうだ。
(第9話感想はこちら)