第8話では、とうとう二人の犯行が陽子にばれてしまう。
そうなったのは、カナコの身勝手な行動のためだった。
(過去の感想はこちら:第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話・第7話)
第8話感想
第8話では、カナコが日本に帰国した李さんと隠れて会うことになる。
李さんは、カナコが忘れられなくて日本に帰国し、一緒に中国に帰ってほしいと素直な気持ちを何度もぶつける。カナコは理由を打ち明けず、ただ中国に帰ってくれと頼むが、李さんは帰ろうとしない。
ナオミの努力むなしく
達郎の姉の陽子が池袋のチャイナタウンで李さんを目撃した。ナオミは陽子が李さんに会う前に、
李さんを探し出して中国に返そう
と必死に探すが、李さんが中国に帰らないと言ったら
殺さなければならなくなるかもしれない
と思ったカナコは、こっそりと李さんを新宿のホテルにかくまう。
ナオミは、働きながら李さんを必死になって探し周ったために、やっと任された念願の美術品の仕事を失念し仕事を外されてしまう。
さらに、姉の陽子にも達郎の愛人扱いされて激しい追及を受けるなど、心身ともにかなり辛い立場だった。それでも、カナコのために懸命に殺人計画の綻びを修正しようと奮闘する。それだけでなく、不安そうなカナコを励まし、誕生日にケーキまで買って祝ってあげたのだった。
カナコの裏切り
カナコは李さんに会いに行き、自分は殺人者だから中国へはいけないと伝えるが、李さんは殺人者でも構わないと泣いているカナコを抱きしめる。
そこへ、李社長に真実を話して李さんの居場所を突き止めたナオミが現れて、カナコの裏切りが明らかになる。
身勝手なカナコ
今回は、終始カナコに腹が立った。
こんなに一生懸命になってくれる友達を裏切ることだけは、絶対にしてはいけない。
自分が李さんに惹かれていることなど、全く関係ない。自分勝手にも程がある。
まずはナオミに話すべきで、内緒でかくまうなどあり得ない。その上でナオミに、李さんは殺さないと主張して、李さんには犯行のすべてを話して、何が何でも中国に帰ってもらうように説得すべきだ。
無理なら、二人で中国へ行く方が、まだ迷惑がかからなくてマシだ。
今カナコのしていることは、すべて中途半端で、最もナオミを苦しめることで最低だ。
姉の陽子は、ナオミの部屋に盗聴器を仕掛け、興信所と組んで、ますます本気で真相に迫ってくる。ついに、ナオミは達郎の愛人でなく、カナコとナオミが共犯者だと知る。
行き違ったナオミとカナコに対し、陽子がどう攻めるかが気になるところだ。
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