第8話は、坂間(岡田将生)と宮下(安藤サクラ)の世の中をなめきった行動に、心底腹の立った回でした。
第8話感想
まず、宮下と坂間は別れて、宮下は仙台に栄転する話を受けました。その一大決心をした日の会社帰りに飲みに行った上司の早川(手塚とおる)とノリでホテルに行き、肉体関係を結びます。そんな中、エリアマネージャーの引き継ぎ作業で四六時中一緒にいるようになった坂間と宮下は、残業で遅くなったからと、別れたにも関わらず宮下の家に泊まり、またまた肉体関係を持ちます。
仕事にやりがいを感じ始めたとか、愛社精神が芽生え始めたと話す坂間に
『宮下は「会社では、女性社員が宮下と坂間はデキている。」「えっ、宮下は上司の早川と不倫してるんでしょ。」と噂場話をしている。そんな低俗な会社のような所に愛社精神など抱かなくていいし、変わらなくていいよ。』
と言います。
まず、ここまでのやり取りで、宮下の人間性を疑ってしまいます。女性社員が噂をしていることは真実だし、ひそひそ陰口を言われるようなことをしているのは自分自身なのにも関わらず、そのことを棚に上げ、仕事ぶりを評価して栄転のチャンスを与えてくれている会社のことを低俗な所と言い放つ人間の方が、一番低俗なのに‥と思いました。
バカップル
さらに、坂間が店長をしていた店舗に最後の挨拶に行った際、坂間は突然、
「自分は会社を辞めて、宮下と結婚します」
と宣言します。そして、即座に坂間と宮下の連名で退職届を会社に提出し、浮かれあがります。周りの期待も、迷惑も、将来も、全く考えることなく突き進むバカップル加減に、見ていられなくなりました。
宮下の仕事の取り組み方にはとても好感を持っていたのに、今回でこんな風に人格が崩壊してしまって非常に残念です。
坂間に関しては、以前から全く仕事ができないのに、宮下のランチ案で店舗の売上が伸びたり、前回の食中毒事件で取引先や山岸に恩をうっていたからと、ちょっと持ち上げられただけなのに、「自分が期待されている」とか「仕事ができる」と勘違いしてしまった。
その期待に応えようとするなら未だしも、この気持ちのいいタイミングで会社を辞めて、結婚して、実家の酒蔵を継いじゃおうなど、社会人も結婚も経営も、これほどまでに世の中すべてを舐め腐った考え方をよく平然とできるものだと、逆に感心してしまう程呆れてしまいました。