第4話の舞台は「毛増村」という少し気持ちの悪い村です。神の舌を持つ男の演出家である堤幸彦さんの代表作である「TRICK」でも舞台になったあの場所ですよね。
第4話感想
毛増村に向かう途中の山道で、蘭丸(向井理)はずっと探し続けている雅(広末涼子)が歩いているのを発見します。今まで、雅を誰が演じているかは隠され続けていましたが、第4話でついに明らかになりました。ミステリアスで妖艶な感じが、とってもイメージにはまっています。
大喜びで雅に手を振り、車を止めて雅のもとに向かう蘭丸でしたが、雅は蘭丸と知ると走り出してしまいます。慌てて追いかける蘭丸達でしたが、そこに突然雷が落ちて、雅を見失ってしまいます。それどころか、土砂崩れがおき道がなくなってしまいます。それに巻き込まれそうになっていた町子(臼田あさ美)を寛治(佐藤二郎)が危ない所で助けます。
土砂崩れから出てきた白骨を見て光(木村文乃)が気絶してしまい、町子の指示で村へと向かうことに。その村には刃物を使ってはいけないとか、歌ってはいけない歌とか、なんとも不気味で怖い言い伝えや風習がたくさんあり、村人たちも大変奇妙で個性的な方々ばかりです。
村長(きたろう)の経営する旅館に向かい、女将が快く迎えてくれますが、土砂崩れで出てきた白骨の話をすると態度が激変します。そんな時、村の駐在警官の木村が胸に刃物を刺されて死んでいるのが発見されます。胸に刺さっているのは光の骨董刀だったことから、容疑者になってしまう3人。「雷神寺」の住職は、刀を村に持ち込んだ蘭丸らのせいで、祟りが起きたと騒ぎ立てて、3人を監禁しようとします。その後も村では不可解な殺人事件が連続し、ついに蘭丸らは監禁されることに…。どうなってしまうのでしょうか。
ものすごく不気味な村人たちに追われ、ホラーのようなシーンが続きましたが、まさに堤さんの代表作「TRICK」を彷彿される独特のワールドでした。このような話を見ると、村というところはとても怖いなぁと思います。アットホームで、人と人との繋がりが強い反面、とても小さな世界なので、変わった風習や言い伝えなどにものすごく縛られてしまうし、村の風紀を乱していると判断される者への村八分や、よそ者の排除などに対して、冷静に判断することができないまま、ものすごい団結力が発揮されてしまう宗教的な恐ろしさがあると思います。
TRICKのファンなので、TRICKの方がストーリーがしっかりしていて個人的には好きです。
後半どのようにストーリー展開していくのか、注目したいと思います。