7月から夏ドラマがスタートしました。TBS系金曜夜10時から放送の「神の舌を持つ男」。演出・脚本は堤幸彦。今回の作品は、一癖も二癖もある斬新な作品に仕上がっているようです。
主人公の向井修が演じる朝永 蘭丸は、絶対舌感を持つ独特の青年です。絶対音感はなじみ深い言葉ですが、絶対舌感というのは初めて耳にする言葉でしたし、想像がつかない世界なので、大変興味が湧きます。
蘭丸の側近のような存在である甕棺墓 光(木村 文乃)と宮沢 寛治(佐野 次郎)の掛け合いもとてもリズミカルで楽しいので、気軽に見れるポップな作品の予感です!
第1話感想
主人公の朝永蘭丸(向井 修)は、京都大学の大学院生というイケメンエリートでありながら、驚異の絶対舌感の持ち主でかなりの変わり者。
蘭丸の祖父は、大津温泉で女性のあかすり・お湯流し・肩もみを行う三助という仕事で天才と名高い『大津のヘースケ』であり、蘭丸も指導を受けていたため、三助ができる特技も持っています。
絶対舌感とは
このドラマに出てくる「絶対舌感」と言う能力は、
舌に触れたものすべての成分がわかってしまう
と言う凄いものでした。食べ物や飲み物などはもちろんですが、キスをしても成分が分かってしまうと言う特異体質です。なので、どんな女性とキスをしても拒絶反応しか示せなかった蘭丸が、祖母の葬儀で出会った謎の芸者である雅とキスをして初めての恋に落ち、日本中の旅館を探し回る中で起こる事件を解決していくというストーリーのようです。
旅を共にするのは、蘭丸に恋するサスペンス好きで流浪の古物商という独特キャラの女性である甕棺墓 光(木村 文乃)と、世間知らずの蘭丸の保護者という名目だが、実は光に女性の魅力を感じていそうな謎の男である宮沢 寛治(佐野 次郎)です。
ドラマは推理もの?
今回の舞台は、湯西川という温泉地で、光がお腹を壊した果物のビワと、住民が外部からの持ち込みを反対している蛍の有名な所です。
光がこっそり蘭丸のお金を腹痛の薬の購入に使ってしまっていたため、蘭丸は片平なぎさが女将をする某旅館で、蘭丸が祖父から教え込まれた三助をする条件で、旅館に宿泊させてもらうことになります。そこで起きた観光客の殺人事件。
サスペンス好きの光の勢いはあるが、ことごとく的外れの推理ショーが繰り広げられ、間髪入れずの寛治のツッコミのキレのよさが、なんとも心地よい感じです。
結局、温泉や旅館の部屋の枕の成分などから、蘭丸が事件の真相を突き止めます。犯人は、温泉の入浴剤偽装を隠ぺいする目的で殺害した旅館の主人と女将でした。
無事犯人は捕まりましたが、雅とは会えなかった蘭丸は、これからも旅を続けるようです。
これからの3人の旅も、きっとトラブル続きだけど、楽しいものになるのだろうと思います。
特殊能力のある人は、普段の生活を送っていても、能力の高い部分に過敏に反応しすぎてしまい、心が休まらなくて大変だと聞きますが、蘭丸はとても純粋でマイペースな性格なので、支え慕ってくれる仲間もいて、平穏な生活を送れているようで、こちらもほっこり見ていられる作品です。